飛行機内のラジオチャンネル
エンジン音、飛行音の中、定位(音像の配置、奥行き)が素晴らしい楽曲はその環境下でも際立って聴こえてくる
昔のアナログ盤からデジタル化された音源の中で、各楽器のパート毎に左右にはっきりと振り分けられたとある楽曲を聞きながら、子供の頃コンポのPan(左右のスピーカーのバランス調整)をいじって左右の聴こえ方を聞き比べた事や、例えばビートルズならGOOD DAY SUNSHINEのイントロ部は右側からいきなりシンバル音が唐突に聞こえてきたこと等思い出したり
オートメーションを手軽に書き込める時代だからこそ、昔はMTRで録音中にダイレクトに手動でリバーブ量を調整したり、同時にPanを左右にあくせく動かしたりと、文字通り完全アナログな手法で仕上げていた頃を懐かしく思ったり
空中のカレードスコープは、空の上の光の反射と万華鏡をイメージして音色や音の配置を決めていった事を思い出したり
逆に今は同空間内で演奏する各楽器の距離感をそのまま感じ取れるような作品作りに興味があったりと
色々と想起させてくれる
そんな空の上の時間